寝言遣いによる日々の寝言
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仮面ライダー 1971-1973

本当は映画が公開された昨日に書こうと思っていたのですが、なんやかんやで今日になってしまいました。まあ、そもそもこの本を読んだのが先月なんですけどね。

さて、一部の方々には名高い和知正喜先生著の仮面ライダーの小説、その総集編にして完結編です。
この作品はいわゆる「ヒーローモノ」としての仮面ライダーではなく、仮面を付けて闘う事になった本郷猛という若者の苦悩が描かれている――なんて、よく言われている作品です。そしてそれは実際其通りなのですが、誤解なきようにこれだけは明記しておきます。

この作品は間違いなく「仮面ライダー」です、

と。

何をもって仮面ライダーとするかは人それぞれだと思いますが(実際、石ノ森ライダーとアナザーライダーに限らず論争は多い)、この作品は、まあこれもやっぱり結局の所自分の基準なのですが、仮面ライダーが持つ一面をしっかりと描かれている思います。

仮面ライダーとしては異色、しかし仮面ライダーの特色を見事に表現した作品です。

以下、各章の感想となります。
>1971 誕生
本郷猛という青年が、ショッカーにより理不尽にも異形へと改造され、そこから『仮面ライダー』を名乗り闘っていくことを決意するまでを描いている。
こう大まかな粗筋だけ書くと、他の仮面ライダー作品と大して変わらないのですが、その間に描かれている展開、そして何より心理描写が圧倒的な勢いで読者に吹き荒びます。
本郷猛という青年は決して勇敢ではありません。自分の身に起きた理不尽に怒り恐れます。持ってしまった力に使命感や義務感、ましてや正義感など持つことが出来ません。
そんな彼が、幼少の記憶、或いは彼に『仮面ライダー』という名を送った唯一人の『同類』との誓いを支えに、ショッカーという、この作品では決して一概に『悪』とは呼べない、強大な組織に、それでもたった独りで『生きようとする者』のために闘う姿はとても弱々しく、何よりも力強く心に刻まれます。

>1972 希望
こちらは『仮面ライダー』として闘っていく本郷猛が『生きようとする者』のために命を奪うということの矛盾の大きさに苦悩します。決して、それが全てというわけではないのですが、それが大きなウェイトを締めていると思う。
また、思わずニヤリとしてしまうような人物や単語が出てくることも、この章の特徴です。特に人物の方は、独りで闘わなければならない本郷猛に、それでも彼自身が『生きている人』の一人であることを気付かせる重要なファクターとなります。
《希望》がなくても、それは決して《絶望》を意味しない。例え、それがより過酷な宿命を決定付けることと同義だとしても。そんなお話し……かな?

>1973 流星
この書下ろしで、この作品も完結となります。
随所に散りばめられた小ネタ。『組織』の本当の目的。そして、『仮面ライダー』本郷猛の闘い。
些か詰め込み過ぎが感じられもしますが、最終章にふさわしい内容となっています。
この章に関しては、気の聞いた感想は書けません。いや、今まで書けてたのかって言う突っ込みは勘弁してください。
ただ、この章は最終章であり、同時に序章でも在ると思います。
『走れ、本郷猛』。

さて、長々と感想を書きましたが、とても書ききれません。
最後にいい歳こいたおっさんがこんな事を言うのはただ痛いだけかも知れませんが、『仮面ライダー』とはただの架空のヒーローでは在りません。
確かに『仮面ライダー』というヒーローの存在は架空のものです。だけど、『彼』が『仮面』を被っている意味を考えると、架空の者として終わらせるのはどうなのでしょう?
『彼』は決して『素』のヒーローでは在りません。怒り傷つき恐れもします。しかしそれらをその『仮面』の下に隠して闘います。
これは、結構皆さんもやられていることなのではないのでしょうか? 『本音』と『建前』なんて言いますが、そうでなくても何かしらの不満をグッと堪え無ければならない時は誰にでもあるでしょう。
そう、ただどんな『仮面』を被り、どんな生き方を自分で決めるかの違いなのではないでしょうか。
今被っている『仮面』、持っているけど隠している『仮面』を自身で見つめなおしてみれば、もしかしたら皆様の中にも居るのかも知れませんね、『仮面ライダー』が。

なんて、それっぽく締めてみましたが、何はともあれやっぱり自分は仮面ライダーが大好きです。
結局の所、仮面ライダーは多分、今後も自分の中で大きな存在としてあり続けると思います。あの言葉と共に。

『時代が必要とするとき、仮面ライダーは必ず現れる』
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【2009/08/09 23:35】 | 本に関する寝言 | トラックバック(0) | コメント(0)
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